究極のBP6安定化改造方法

めでたしめでたしのBP6 PEN III DUALマシンですが、3DMARK2000などを行っている最中は、結構VTTが1.31Vくらいまで下がります。別にハングすることは無いのですが、下がり具合が気になります。
MBM5などのモニタでVTT 1.5Vのログを開始し、3DMARKを行うと、1.30Vに設定された下限にまで下がり、警告が出ました。

BP6のQ6レギュレーターには、3.3Vがそのまま来ているため、ATX電源の種類やNVIDIA等グラフィックカード電力により、容易にドロップします。
そこで、究極のVTT安定化方法として、5V供給を行ってみました。
相性の悪いATX電源などもこの方法だったら、PEN III DUALが期待できるのではないでしょうか。皆さんお試しあれ。
一応、基板電源部解析の上、このような改造を取りましたが、あくまでも自己責任で!!

1.まずはデータシートから

PENTIUM III VTT 規定値

PENTIUM IIIはVTT供給は、1.50V +-9%となっています。10%で1.35Vですから、これを下回ることがあります。うまく動作しなくても文句が言えません。

PENTIUM III VTT 最大電流

iVtt = MAX 2.7A となっています。まあこれほど流れないようですが。

2.レギュレーターの選択

VTT電流2.7Aなので 2発ですから5.4A供給できるLM338Tを採用します(瞬間7AまでOK)。これらのレギュレーターの稼動電圧は、4.2V以上だったのです。だから3.3Vでは供給不足になるんです。ログをとってると3.0Vにもなるときがありました。

3.用意するもの

LM338T 1個。それ用のヒートシンク(ビス、ナット、絶縁シート一式)。1000μF 10V 1個。ビニール線少々。

4.手順

まず、CMOS電池に紙などをはさんでOFFにしてください。それと予め、EC10のコンデンサーは1500μFに交換しておきます(1500μが見つからなければ、1000μでも大丈夫です)。
次にBP6ボードをあけます。といっても最初からあいている穴で、はんだを吸い取り、穴を出します。comコネクターです。裏へ配線するためです。


LM338Tをこのように折り曲げます。左Vadjと真中Vout端子をマザー基板に接続し、右Vinは浮かせるためです。


すぐそばのEC12100μFコンデンサーの−側(白い方)隙間を空けるため、からはんだを溶かし、少し左に倒しますはずしてはいけません。−側はちゃんと接続していること


先にヒートシンクをつけてQ6レギュレーター後に取り付けたほうが作業しやすいでしょう。ちなみに私のヒートシンクは、使わないATX電源から引っ剥がしたものです。

ヒートシンクの必要性を計算してみます。
レギュレータの熱容量はデータシートから50℃/Wです。
Po = (Vin - Vout)*I + Vin * Ia
  = (5 - 1.5) * 5 + 誤差
  = 17.5W
Tr(max) = Tjmax - Tamax
     = 125℃ - 35℃
     = 90℃
θ ja = 90/17.5 = 5.1℃/W
結果、周囲温度感熱抵抗5.1℃/Wが50℃/Wを大きく下回るので、ヒートシンクが必要になります。

Q6へ左端子と、真中端子はんだ付けします。右端子は、浮かせはんだ付けしません注意!!


1000μFコンデンサーにビニール線を予め巻きながら+側にはんだ付けしておきます。長さは15センチくらい。


この倒したところと、LM338T右端子1000μFのコンデンサーに接続します。下の基板には接続しません。浮いた状態にします。極性に注意-側は、EC12側に接続します。EC12へは1.5センチのビニール線を先にEC12側にはんだし、次に1000μFにはんだするとやりやすいです。
コンデンサーの表面コートが導通するといけないので、下に紙でも敷いて絶縁しておきます。写真はまだ紙をはさんでいない状態。


ビニール線を基板裏に通し、ATX電源5Vにはんだ付けします。右から5つ目がいいでしょう。


5.結果は

驚くべきことに、メディアプレーヤー動作中でも1.49Vにしか下がりません。
3DMARK中でも1.46Vしか下がらないので、VTT安定化は、もう完璧でしょう。
これなら相性の悪い電源でもうまくいくでしょう。皆さん、GOOD LUCK !!



3DMARK2000後のログです。Core1の揺れを見てください全然下がりません。

マザーボードモニターのURLはこちら
マザーボードモニターの設定は、VOLTAGE設定画面で、W83782D STANDARDを選択してください。
ABIT BP6を選択すると、VTT電圧が表示されません(変わりにCORE1にCPU CORE電圧が
表示されるので)。

くれぐれも自己責任において、追試してください。

おまけ

2200μの怪はこの安定化により吹き消されると想像されます。レギュレーター出力側大きなコンデンサーをつけると、リップル等メリットがあるはずですが、電源供給がままならない状態では、始動時短絡抵抗と同様になるのです。それでVTTが下がり不安定になったと考えられます。
究極の安定化改造後は、1000−2200μでも大丈夫ではないかと想像していますが、時間があったら追試してみたいと思います。

2001/1/18

また2200uF試してみました。
結果は、やはり途中フリーズやブルーバックが起こります。やはり1500を超えるものは無いですね。大きくするとインピーダンス崩れるのかな。